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ー重量鳶の年収相場はどれくらい?一般応募者にもわかりやすく徹底解説ー

重量鳶の年収相場を知る前に仕事の内容をおさらい

「重量鳶」とは、建設現場や工場などで大型の設備や機械を搬入・設置・解体する専門職です。足場鳶や鉄骨鳶と並ぶ鳶職の一種ですが、特に重量物を取り扱う点で高い専門性と安全意識が求められるのが特徴です。

その分、給与水準も比較的高く、経験を積めば年収600万円以上を目指せる職種として注目されています。しかし、未経験からスタートした場合と、資格・経験を積んだ場合では年収に差があるのも事実です。

この記事では、重量鳶の年収相場を未経験者・経験者の立場に分けて解説し、地域差やキャリアアップによる収入の変化などもあわせてご紹介します。

重量鳶の平均年収と月収モデル

実際に重量鳶として働いた場合の年収は、どの程度が相場となるのでしょうか。ここでは平均的な金額を具体的に見ていきましょう。

全国平均の年収相場は350万円〜550万円

求人情報サイトや厚生労働省の統計を参考にすると、重量鳶の年収相場はおおよそ以下の通りです。

* 未経験者(入社1年目):年収300万円〜380万円
* 経験3年以上の中堅層:年収400万円〜500万円
* 熟練職人・現場責任者:年収550万円〜700万円

このように、経験年数や役職に応じて年収は着実に上がっていきます。特に都市部や大規模現場での就業経験があると、さらに高収入を得られる可能性があります。

月収ベースで見る収入の内訳

月給制・日給制のどちらかを採用する企業が多く、以下のような収入モデルが一般的です。

【月収例(未経験の場合)】

* 日給:12,000円 × 月23日出勤=276,000円
* 月収:約27万円前後
* 年収換算:約330万円

【月収例(経験者の場合)】

* 日給:15,000円〜18,000円
* 月収:約35万〜42万円
* 年収換算:約420万〜500万円

賞与や手当(交通費、現場手当、残業代など)が支給される会社もあり、それらを含めると実質の年収はもう少し高くなることもあります。

地域によって異なる年収水準

同じ職種でも、働く地域によって収入に差が出ることがあります。都市部と地方では案件数や現場規模に違いがあるため、年収に影響を与えるのです。

関東・関西エリアは高めの傾向

特に東京、神奈川、大阪などの都市部では、大規模プロジェクトが多く、日給相場も高めです。

* 東京:日給14,000円〜18,000円
* 大阪:日給13,000円〜17,000円
* 名古屋:日給12,000円〜16,000円

その分、生活費や通勤の負担もありますが、案件数の多さから収入は安定しやすい傾向にあります。

地方でも需要が拡大中

一方で、東北・九州などの地方都市でもインフラ整備や工場新設の動きがあり、重量鳶の求人は増加しています。

日給の相場は若干下がりますが、以下のようなメリットがあります。

* 生活費が安く、実質的な可処分所得が多い
* 寮・社宅付きの求人が多く、遠方からでも応募しやすい
* 地元で長く働ける安定した仕事を確保できる

年収アップのポイントは「資格」と「役職」

年収を上げたいと考えるなら、資格の取得とキャリアアップを目指すことが重要です。

重量鳶に有利な資格一覧

以下のような資格は、給与に直接反映されることもあり、取得を強くおすすめします。

* 玉掛け技能講習
* 小型移動式クレーン運転技能講習
* フォークリフト運転技能講習
* 高所作業車運転技能講習
* 鉄骨組立等作業主任者

これらの資格があることで任される作業範囲が広がり、現場での信頼度も高まります。

班長・職長・施工管理者への昇進

経験を重ねて現場のリーダーや管理職に昇進すれば、年収は一気にアップします。

* 班長:年収450万〜550万円
* 職長:年収500万〜650万円
* 施工管理者:年収600万円以上も可能

また、施工管理技士などの国家資格を取得すれば、将来的に独立や転職時にも有利に働きます。

重量鳶の給与は安定している?気になる将来性

「年収相場は分かったけど、この先も安定して稼げるの?」という疑問を持つ方もいるでしょう。

建設業界全体の需要は継続

老朽化したインフラの更新や都市開発の再開発、大規模な再生エネルギー施設の設置などにより、建設需要は今後も高水準で推移すると見込まれています。重量物を扱える職人の需要も引き続き高く、仕事が途切れる心配は比較的少ない職種です。

AI・機械化が進んでも「人の手」が必要な仕事

重量鳶の作業は、大型機械の操作だけでなく、現場ごとの判断や安全管理、微調整をともなう仕事が多く、人の手で行う作業が中心です。

そのため、今後も人材の需要は続き、経験を積めばより高収入を目指せる仕事といえます。

まとめ:重量鳶の年収相場は努力次第で大きく変わる

重量鳶の年収は、未経験であれば300万円台からスタートすることが多いですが、経験や資格、働く地域によって大きく変動します。

しっかり現場経験を積み、資格を取得し、チームの中で信頼を得ていけば、年収500万円〜600万円以上を目指すことも十分可能です。

また、需要の高い職種であるため、今後も安定した収入が期待でき、手に職をつけて働きたい方にとっては非常に魅力的な選択肢と言えるでしょう。

今の自分の立ち位置を確認し、キャリアアップを見据えて動き出すことで、より良い収入と働き方が実現できます。

2025.11.28